東海生コン(株)大高工場 紹介
社是・社訓 |
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住所 | 〒459-8001 名古屋市緑区大高町字丸ノ内50-1 TEL : 052-623-6453 |
ミキサ | 強制二軸型 3,300m3×1基 |
車両台数 | 10t×23台 |
取り扱い | 普通・舗装コンクリート( JIS認証 GB040612 ) |
問い合わせメールアドレス | tmn.oh@k6.dion.ne.jp |
伊勢湾岸自動車道から伸びる県道59号線と、国道23号線(名四国道四の交わる交差点)に東海生コン(株)大高工場は位置しています。さらに名古屋市中心部へのアクセスも良好で、生コンクリートの配達エリアを広く確保できる点が大きな利点です。特に建設現場への配送が効率的に行えるため、業務のスムーズな進行が期待できます。周辺には倉庫業、建設資材販売、設備工事業などの企業も多く、取引先との連携がしやすい環境が整っています。
この地に工場を構えたのは、三谷商事(株)がダイケン生コンの事業を引き継いだことがきっかけです。交通の利便性は高いものの、敷地がやや手狭であることが課題となっています。移転の希望もあるものの、現状に見合う適切な場所を見つけるのは簡単ではなく、慎重に検討を進めているとのことでした。
これまでにやってきた仕事の中で印象に残ったものは、東邦ガス知多緑浜工場のLNGタンク建設工事。東海生コンを含めた近隣の生コン工場は、その建設に生コンクリートを供給する役割を担いました。
このLNGタンクは、内径約74.5m、深さ約50.7m、容量22万kLという世界最大級の規模を誇ります。その底版(基礎部分)は、厚さ6.3m、面積約5000㎡に及び、貯蔵液の荷重と地下水圧に耐えうる強固な構造が求められました。この底版を形成するために、約3万1500m³のコンクリートを供給。これは、ミキサー車約7000台分に相当したそうです。底版の打設は、104.5時間(約5日間)連続でノンストップで行われる前例のない施工。その現場の生コン需要を満たすため、各社のプラントがフル稼働し、配送スケジュールを精密に管理し、渋滞や混雑を避けるため、ルートを最適化し、時間通りに現場に到着できるよう調整しました。また、長時間の打設で均一な強度を確保するため、流動性や固化時間を最適に調整した生コンを供給し、継ぎ目のない一体化した底版を実現するため、コンクリートのスランプ(流動性)や温度管理を徹底したそうです。
このプロジェクトは生コン業界にとっても大きな挑戦でしたが、大規模インフラの基盤を支える重要な役割を担うことができたことは、生コン業者としての誇りであり、今後のさらなる技術向上の糧となったそうです。
東海生コン(株)大高工場 沿革
1988年 | 操業開始 |
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2006年8月2日 | JIS認証 GB0406012 |
2014年3月5日 | 高強度大臣認定 MCON-3122 |
話を伺ったのは、入社25年の工場次長・木内さん。
「この会社の魅力は、日々の業務だけでなく、短期・中期の目標が明確になっていることですね」と話してくださいました。社員一人ひとりが自分の役割をしっかりと把握し、効率よく業務を進められる環境が整っているとのこと。特に、生コン業界では時間との勝負になるため、計画的な業務管理が非常に重要になるそうです。
また、施工者のニーズに応じた柔軟な出荷対応にも力を入れているとのこと。実際、長年にわたって取引先との安定した関係を築いているのも、この柔軟な対応が大きな要因のようです。
さらに、「やりがいを感じる瞬間は、自分たちが供給した生コンが建物や道路などの社会基盤の一部になっていくと実感できるときですね」と話してくださいました。特に大規模なプロジェクトに関わると、その達成感もひとしおなのだそうです。