名古屋生コンクリート協同組合

決意を新たに明日への歩み

工場紹介:名東生コン(株)



名東生コン(株) 紹介

社訓

誠実明朗
融和信頼
向上進歩
創意工夫
経営理念 信頼
経営方針 顧客第一、経営基盤の向上
住所 〒463-0033
名古屋市守山区森孝東2-410

TEL : 052-771-1201
ミキサ (株)北川鉄工所製 2.8m3強制二螺旋アーム型(ジクロス)
車両台数 11.5t×12台、10t×10台、5t×4台、4t×2台
取り扱い 普通・舗装・軽量コンクリート( JIS認証 JQ0407027 ) 基準B
高強度コンクリート


名古屋市守山区にある名東生コン(株)は、名古屋市の北東部に位置し、県道や国道、名二環(名古屋第二環状自動車道)などの幹線道路が近く、物流に便利なエリアです。また、名古屋市中心部までの距離が比較的近いため、地下鉄や高速道路、病院、大学、住宅など、さまざまな建設需要に対して、生コンを安定して供給しやすい環境にあります。
さらに、守山区は住みやすい街としても評価されており、住宅地の開発が進んでいるほか、公共交通機関の利便性が高く、自然豊かな地域でもあります。
工場では、鳩やカラスが巣を作ることがあり、その駆除を行うこともあります。また、カモの親子が散歩している姿が見られることもあるそうです。さらに、稀に、初夏になると近くで実る枇杷を目当てにアライグマやイタチが訪れたこともあるとのことです。近隣には森孝川が流れており、カワセミが飛んでいる姿も見られます。
この場所に工場を構えた50年以上前は、周辺にはほとんど何もありませんでした。しかし現在では、守山区の住宅地開発が進み、騒音や振動への配慮から、工場では夜間や早朝の活動を控える運営を行っています。

 

 

 



名東生コン(株)は、名古屋東部建材販売協同組合およびその組合員の出資により設立され、その経緯から「名東生コン」(名東区誕生の5年前)と名付けられました。設立当初から信頼性の高い生コンクリートを供給することで、地域の建設業界を支えることに尽力してきました。
同社のシンボルマーク(ミキサー車の側面に描かれています)は、近江商人の精神である『売り手によし・買い手によし・世間によし』を意味する【三方よし】の理念を表現しています。このマークに描かれた3つの円は、それぞれ『顧客・地域社会・名東生コン』を象徴しており、すべての関係者にとってメリットのある事業運営を目指すという企業理念を示しています。
また、このシンボルマークには、名東生コン(株)が単なる生コン製造業者にとどまらず、地域社会の発展や環境への配慮、そして顧客との信頼関係を大切にする企業であり続けるという強い意思が込められています。そのため、品質管理の徹底や持続可能な建設業の推進にも力を入れ、より良い社会の実現に貢献することを目指しています。

 

 



名東生コン(株) 沿革
1970年 名古屋東部建材販売協同組合を母体に生コン専業工場として設立
1970年 操業開始
1972年 普通コンクリートJIS表示許可工場となる
1978年 軽量コンクリートJIS表示許可工場となる
1987年 プラント全設備を新築(SB)
1990年 工業標準化実施優良工場として中部通商産業局長表彰受賞
2000年 ISO9002:1994 品質システム認証登録
2005年 生産体制強化のため主要設備を大幅変更(SB)
2017年 ISO9001:2015 品質マネジメントシステム移行登録
2019年 主製造操作盤を変更
2023年 ダックス5(5m3積載車)12台体制となる


 

 

上記左の写真は、近隣の小学校3年生が工場見学をした際の様子を捉えたものです。安全を最優先とするために事前に先生方と打ち合わせを行い、当日は万全の体制で受け入れを実施しました。コロナ禍以前は毎年依頼があり、恒例の行事として受け入れていたそうです。
工場見学は、子どもたちに建設業界や生コンクリートの役割を知ってもらう貴重な機会となっており、従業員一同、仕事に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らしながら説明を行っています。見学後には、子どもたちから感想を綴った手紙が届くことも多く、「やってよかったと心から思える」と、工場長は笑顔で語ってくださいました。

また、名東生コン(株)の魅力の一つに、社内報の存在があります。(写真右)
この社内報は、もともと『ISONEWS』という名称で、ISO登録に向けた情報の場として発行されていましたが、2000年頃に『コミュニケーションNEWS』と改称されました。内容は、会社の方針や品質方針をはじめ、業務の出来事、交通安全の取り組み、現場紹介など多岐にわたり、社内の情報共有を活発にする重要な役割を果たしています。
社内報は、基本的に掲示板に貼り出して情報を発信していますが、希望があれば配布することもあるそうです。長年にわたり発行が続けられているこの社内報は、社内の結束力を高めるだけでなく、従業員の安全意識の向上や、会社全体の透明性を高める貴重なツールとなっています。

 

 



 

入社7年目の小林さんは、友人の紹介がきっかけでこの会社に入社しました。働く中で特に魅力を感じているのは、社員一人ひとりが明るく元気で、気軽に話しやすい雰囲気があることだそうです。実際、取材や撮影を行った際も、年齢を問わず社員の皆さんが気軽に集まってくださり、その温かい社風が自然と伝わってきました。風通しの良い職場環境が、小林さんにとっても働きやすさの大きな要因になっているようです。
今後の目標について尋ねると、「会社の業績がさらに伸びて、しっかりと稼げるようになり、プライベートも充実させていきたい」と語ってくださいました。仕事と私生活の両方を大切にしながら成長していきたいという前向きな姿勢が印象的でした。

 

入社5年目の田中さんは、ご家族の勧めで名東生コン(株)に入社しました。日々の業務では、安全第一を心がけ、ケガをしないよう細心の注意を払っています。また、現在担当しているプラントの修理業務を通じて、さまざまな知識や技術を学べる点にやりがいを感じているそうです。
名東生コン(株)は、他の工場と比べて比較的平均年齢が低いものの、30代の中間層が少ないため、「もっと若い世代が入社してくれたら、より活気のある職場になるのでは」と話してくださいました。

また、この日直接お話しすることはできませんでしたが、入社半年の渡邊さんもご家族の紹介をきっかけに入社しました。職場はとても友好的で、雰囲気がよく、先輩方も親身になって指導してくださるため、安心して働ける環境だそうです。現在は、学んだことを一つひとつ確実に吸収し、日々の業務に活かせるよう努めており、成長を実感しながら働いています。毎日異なる現場での作業があり、その変化がある環境を楽しみながら取り組んでいるとのこと。
今後の目標は、さらなるスキルアップを目指し、資格取得に挑戦すること。「より専門的な知識を身につけ、会社や仲間に貢献できるようになりたい」と前向きな姿勢で取り組んでいます。

現在、多くの企業や工場が人手不足の課題を抱えていますが、名東生コン(株)も例外ではありません。ただし、同社では基本的に求人募集を行わず、社員の紹介による入社が中心となっています。そして、一度入社した社員の多くが長く勤めていることから、「何か特別な魅力があるのかもしれませんね」と工場長が笑顔で語ってくださいました。
取材中、どの部署を訪れても、皆さんが明るい表情で対応してくださり、温かい雰囲気が伝わってきました。この明るく和やかな社風こそが、名東生コン(株)の大きな魅力の一つなのかもしれません。


052-211-2031